糸について

イトオトで使用する糸は、ナチュラル素材のものが主になります.

【マフラー】
焦茶、グレーはヤク、白、ベージュはカシミヤ
焦茶、グレーはヤク、白、ベージュはカシミヤ
マフラーの体験織で使用するものは、
・紡績ヤク
・イトオト作の手紡ぎヤク
・紡績カシミヤ
・イトオト作の手紡ぎカシミア
この4種類になります.

いずれも素材は信頼している問屋さんから仕入れているものでとても質が良いものです.
また、色についても素材が持つそのももの色を使用しています.所謂、天然色、ナチュラルカラーです.

リピーターの方には他の色味の相談などお受け可能としたいと思います.


𓇬ヤク→牛の仲間で標高3,000m以上の寒冷地域に住み、毛が長いのが特徴です.丸ごと毛刈りをする羊と違い、その長い毛を梳くことにより得られる毛を用います.その毛はウールよりも保温性に優れており、カシミヤよりも通気性が高く、より暖かいです.カシミヤよりは少し重さを感じますが、張りのあるヤクの毛はシワになりにくい特性があります.

𓇬カシミヤ→カシミヤヤギ という高原地帯に住む毛の長いヤギ から採れます.カシミヤも櫛で梳くことにより毛を得ます.但しその毛は冬にしか生えない産毛なのでとても希少です.カシミヤは肌触りも良く、とても軽いため身につけていることを忘れるほとです.保温性、保湿性にも優れています.


【ハンカチ】
ハンカチの体験織で使用するものは、
・オーガニックコットンのガラ紡(がらぼう)糸
・イトオト作手紡ぎベルギーリネン糸

ガラ紡糸とは、筒状の入れ物の中にいれた綿を、ガラガラと音を立てながら撚りをかけながら上に引き上げながら紡いでいく機械からなる紡績糸.

手紡ぎの風合いがあり、一本の糸に表情がありとても魅力的な糸です.

また、吸水性も高く、使っていく内に柔らかくなります.
写真は農工大科学博物館のガラ紡糸を作る機械。イトオトで使っている糸とは違います。
写真は農工大科学博物館のガラ紡糸を作る機械。イトオトで使っている糸とは違います。
ただ、オーガニックコットン故に、糸を作る際、種とその周りに着く所謂コットンを剥がす際にどうしても出てしまう小さなカスがあります.ご了承ください.

織り機に予めセットしてある経糸(たていと)のガラ紡糸には片栗粉(馬鈴薯澱粉)を用いて糊付けしています.
左は未糊付、右は糊付済
左は未糊付、右は糊付済
緯糸(よこいと)用のガラ紡糸は、生成り色の他、軽井沢霧下織工房さんで染めさせていただいた藍染、佐久市望月産の2021年5月に染めたヨモギ染の糸を使用可能です.

いずれも、天然の染料のため、ご使用をされていく内に色褪せ、変色がみられると思います.その点ご了承いただいた上で、織る時は色味があると模様がはっきり見えてくるので楽しいです.
藍染糸
藍染糸

リネン糸とは、亜麻という植物から採れる繊維に撚りをかけて糸にしたものです.
亜麻の花
亜麻の花
ハンカチ体験織では緯糸(よこいと)のみに使用可能ですが、こちらも自然そのものの色、無漂白のものになります.

「亜麻色の髪の乙女」といわれる亜麻色ですね.

経糸はオーガニックコットン、緯糸はリネンにするとリネンは乾きやすいのと使えば使うほど柔らかくなり、また天然色なので色落ちもしません.オススメです.
イトオト作のリネン糸とそのリネン糸を緯糸に用いたハンカチ
イトオト作のリネン糸とそのリネン糸を緯糸に用いたハンカチ